映画評「JEFFRIES JR.」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ [製作]ハル・ローチ・ステゥディオズ [配給]パテ・エクスチェンジ

[監督]レオ・マッケリー [製作]ハル・ローチ

[出演]チャーリー・チェイス、ジェームズ・J・ジェフリーズ、エナ・グレゴリー、エマ・テンシー、レオ・ウィリス

 弱気なジミーは、父の紹介で元ボクシング世界チャンピオンのジェフリーズにボクシングを習いに行く。チャーリー・チェイスがジミー・ジャンプの役名で主演したコメディ・シリーズの1つ。

 「YOUNG OLDFIELD」(1924)で、かつての名カー・レーサーのバーニー・オールドフィールドを本人役で登場させたように、この作品では元ボクシング世界チャンピオンのジェフリーズを本人役で登場させている。「YOUNG OLDFIELD」と少し違うのは、ジェフリーズとボクシングがストーリーに直接絡んでくる点だ。とはいえ、ボクシングにまつわるギャグには、これといったものがなかったのは残念だ。

 殴られそうなシチュエーションになると、メガネをかけて殴られないようにする(相手がメガネを割って怪我させてしまうかもと思わせるようにする)というギャグが、弱気なジミーのキャラクターを生かしていて面白かった。メガネといい弱気なキャラクターといい、この頃のチェイスハロルド・ロイドの後釜といった役柄が増えている。