映画評「SITTIN' PRETTY」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ [製作]ハル・ローチ・ステゥディオズ [配給]パテ・エクスチェンジ

[監督]レオ・マッケリー [製作]ハル・ローチ [撮影]レン・パワース

[出演]チャーリー・チェイス、ベス・ダーリントン、ヘレン・ギルモア、ロバート・ペイジ、ジェームズ・パロット

 車を盗んだ男を追うために、警官である恋人の父親の制服を借りたジミー。だが、本物の警官と思われたジミーは、凶悪な殺人犯が立てこもる現場に向かわせられる。チャーリー・チェイスがジミー・ジャンプの役名で主演したコメディ・シリーズの1つ。

 盗まれないように自動車のハンドルを取って駐車したはずなのに、泥棒がハンドルを持参で盗もうとするオープニングのギャグが秀逸。中盤には、かつてはマックス・ランデーが「SEVEN YEARS OF BAD LUCK」(1921)で披露し、後年にはマルクス兄弟が「我輩はカモである」(1933)やドリフターズのコントなどでも使われた、2人の人物が向かい合って鏡のように動きを同期させるギャグも見せてくれる。ちなみに、向かい合う2人はチャーリー・チェイスと兄弟のジェームズ・パロットだ。