映画評「LIZZIES OF THE FIELD」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ [製作]マック・セネット・コメディーズ [配給]パテ・エクスチェンジ

[監督]デル・ロード [製作・脚本]マック・セネット [撮影]ボブ・ラッド、ジョージ・スピアーズ [編集]ウィリアム・ホーンベック

[出演]ビリー・ビーヴァン、シドニー・スミス、ジャック・ロイド、バーバラ・ピアース、ジョン・J・リチャードソン

 自動車の機械工ニックは仲間とともに自動車レースに参加する。

 自動車レースが楽しい。ジャンプ台に次から次へと自動車が突っ込む大規模なカー・クラッシュは、ただそれだけで混沌のスペクタクルを感じさせる。後の「ブルース・ブラザース」(1980))における映画史に残るカー・クラッシュを思い出させるものがある。レース後半では、一発逆転を狙うニックが、ガソリンにダイナマイトを入れて、スーパーターボを見せてくれる。

 マック・セネットのスタジオで活躍したコメディアンであるビリー・ビーヴァン主演の作品だが、ビーヴァンの魅力よりも自動車レースの魅力に溢れた作品だ。