映画評「SAFE AND SANE」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ  [製作]クリスティ・フィルム・カンパニー [配給]パテ・エクスチェンジ

[監督]ハロルド・ボーダイン [製作]アル・クリスティ

[出演]ジミー・アダムス、ヴェラ・ステッドマン、リンカーン・プラマー、エディ・バリー、ハリー・L・ラッテンベリ

 金庫会社に勤めるアンディは、金庫を破ったら500ドルを提供するという男の申し出を受け、男の家に忍び込むが、謎の美女や本物の強盗団が現れ、混乱に陥る。

 主人公が金庫会社に勤める男というのは珍しいが、その他は泥棒を題材にしたスラップスティック・コメディの常道を外れていない。ただ、途中で脈絡のなく映像で描かれる、アンディが泥棒学校を卒業したという作り話はなかなか面白い。1本の作品として有機的に機能しているとはいえないが、マネキンを使って棍棒で殴る練習したり、最も高価なものを盗んできたものが主席で卒業したりと、他の作品にはない発想が楽しい。