映画評「COLONEL HEEZA LIAR'S KNIGHTHOOD」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ [製作]J・R・ブレイ・ステュディオズ [配給]セルズニック・ディストリビューテイング・コーポレーション

[監督・脚本]ヴァーノン・スターリングス [製作]ジョン・ランドルフ・ブレイ [作画]ウォルター・ランツ

 アニメの中から飛び出したおじさんは、自分がいかに優秀な鍛冶屋で銃士だったかを、王様を救った武勇伝として話す。

 実写の男がフェンシングのようにアニメの中のおじさんを突っつくと、実写の方に飛び出してくる。当時は、こうした実写と融合した作品は珍しくなかった。おじさんの武勇伝からはアニメのみになる。キャラクターに魅力があるかは微妙な気がするが、歩くおじさんを正面から捉えた構図など工夫も見られる。

 ギャグとして面白かったのは後半。おじさんの武勇伝がウソだと指摘された後、なぜかそこに置いてあるロダンの有名な彫像「考える人」が、「その話は俺が考えてたことだ!」としゃべりだすのだ。