映画評「荒鷲」
※ネタバレが含まれている場合があります
[製作国]アメリカ [原題]THE EAGLE [製作]アート・ファイナンス・コーポレーション [配給]ユナイテッド・アーティスツ
[監督]クラレンス・ブラウン [製作]ジョン・W・コンシダイン・ジュニア、ジョセフ・M・シェンク [原案]アレクサンダー・プシュキン [脚本]ハンス・クレリ [撮影]ジョージ・バーンズ、デヴェロー・ジェニングス [編集]ハル・C・カーン [美術]ウィリアム・キャメロン・メンジース [衣装]エイドリアン
[出演]ルドルフ・ヴァレンティノ、ヴィルマ・バンキー、ルイーズ・ドレッサー、アルバート・コンティ、ジョージ・ニコルズ、ジェームズ・マーカス
帝政ロシア。コサック隊のウラジミールは、皇后カテリーナ二世の愛を拒否したために、追われる身となる。一方で、キリラという男のために死んだ父親のために、ウラジミールは「ブラック・イーグル」と名乗り、キリラへの復讐を誓う。だが、ウラジミールが偶然知り合って恋に落ちた美しい女性は、キリラの娘だった。
「血と砂」(1922)などで大スターとなったヴァレンティノは、創作上の自由を得ようと独立して映画製作を行なっていた。だが、この作品ではハンサムさを押し出した、ファンが求めるイメージ通りの役柄を演じている。
公開当時31歳だったヴァレンティノは「荒鷲」でも若く、そしてハンサムだ。クラレンス・ブラウンによる、豪華な晩餐シーンでの移動撮影や、帝政ロシアのセットや衣装といった魅力もあるが、やはりヴァレンティノのハンサムぶりに尽きる。