ユナイテッド・アーティスツの苦境

 かつて、グリフィスのほかにチャールズ・チャップリン、ダグラス・フェアバンクス、メアリー・ピックフォードの4人の巨人が設立した会社として注目を集めたユナイテッド・アーティスツだったが、グリフィスの苦境、ヒットはするが製作費も莫大なフェアバンクス、徐々に人気が衰えてきたピックフォード、製作ペースの遅いチャップリンと巨人たちの作品だけでは、会社経営は難しかった。他の人物による作品も配給していたが、大成功を収めていたとは言えなかった。そんな中、当時社長だったジョゼフ・M・スケンクが、MGMと手を結ぼうとしたが、チャップリンが反対によって実現しなかったと言われている。