映画評「GOOD CHEER」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ  [製作]ハル・ローチ・ステュディオズ  [配給]パテ・エクスチェンジ

[監督]ロバート・F・マクゴーワン [製作・脚本]ハル・ローチ [編集]リチャード・C・キュリアー

[出演]ジョー・コブ、ジャッキー・コンドン、ミッキー・ダニエルズ、リチャード・ダニエルズ、ジョニー・ダウンス

 クリスマス・イヴ。貧しいちびっ子ギャングたち。年少の子どもたちは、「サンタなんかいない」と寂しそうにつぶやく。本物のサンタの精霊のアイデアをもらった年長の子どもたちは、年少の子どもたちのために少額の金を集めて、プレゼントをあげることにする。ハル・ローチ製作の「OUR GANG(ちびっ子ギャング)」シリーズの1つ。

 クリスマスを舞台にした、ファンタジー要素が盛り込まれた、ほんわかとした一編。ちびっ子ギャングのメンバーは時に金持ちの子どもだったりと作品によって違うのだが、この作品では貧しい設定の中で、ちょっとした夢を叶えるという内容になっている。

 サンタが子どもたちに小金を集めるために与えるアイデアが、寒い路上で働く警官たちに温めたレンガを売るというもの。あまりの温かさに、ニワトリまでも足の下にレンガを括りつけるというオチがいい。