写真 露出と複製の問題が解決されて

 露出時間の問題は、映像の誕生における「機械」の問題だが、複製の問題は「映画」という社会的存在についての問題といえる。

 露出時間は技術の進歩によってどんどん短縮される。1/100秒にまでなり、文字通り一瞬で撮影ができるようになったのは1851年と言われている。
 また、複製は現在も使われているネガ/ポジ方式がタゲレオタイプの開発から間もなく採用される。

 このような写真の技術が応用され、機械としての「映画」の完成へと向かっていく・・・のであるが、真っ直ぐに「映画」への道へと向かっていくわけではない。「映画」に至るまでには、様々な右往左往がある。写真を使って、いろいろなことを使用という試みが、結果として「映画」へと結びついていく過程をこれから見ていきたい。