エドワード・マイブリッジ(1)

 エドワード・マイブリッジ。写真の発明についての話が終わり、そこから映像がどのように開発されていったかに話が移るときに必ず登場する人物だ。
 マイブリッジが具体的にしたことは、馬が走る様子の連続写真を撮影したのだ。今考えるとあまりにも、大した事がないように思えるのだが、当時としては画期的なことだったのだ。
 どのように撮影を行ったのかというと、運動場のトラックにワイヤを張ってカメラのシャッターをつなぎ、走る馬がワイヤを引きちぎるたびに、乾板にスチール写真が撮影されるという仕組みで行った。24台(12台とも言われる)のカメラで撮影した。
 なぜ1台のカメラで連続して撮らなかったのか、不思議に思った人もいるかもしれないので説明すると、出来なかったのだ。この実験が行われた1870年代においては、写真の露光時間は一瞬で行えるまでになっていた。だが、一枚映写したら乾板を取り替えて、撮影するという手間が必要だったため、1台のカメラでの連続の撮影はできなかったのだ。そんな制約の元で、マイブリッジはこの方法で走る馬の様子を撮影した。


エドワード・マイブリッジが撮影した写真はコチラで見られる。
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