その他の開発者たち(2)

 ウィリアム・フリーズ=グリーンはイギリスの写真家で、1887年にエジソンに映像と蓄音機の同調の話をして、エジソンを映像の研究に向かわせたという話が残っている人物(真偽は不明)。1887年には自らの光学器械店の店頭で映像の実演をし、1888年にはペーパーフィルムにパーフォレーションをつけたとされている。1889年には特許を取っている。だが、紙製のフィルムのために1秒に4〜5秒のスピードでしか撮影できなかった。
 グリーンはマレーの影響を受けずに独自に研究をしたと言われている。マレーの撮影機のヒントによって、研究を一気に修正したエジソンと比べると、独力で研究したことは評価されるべきだろう。彼の不幸は、セルロイド性のフィルムが手に入らなかったことだ。結局、グリーンは破産してしまう。
 
 ジーン・エーメ・リ=ロイはアメリカの写真家で、上映機械を開発して、アメリカで初めての有料上映を行った人物とされているが、失敗に終わったらしい。