リュミエール社作品集(2)

「イタリア国王夫妻」

 ウンベルト1世夫妻が階段から降りてくる光景。
 距離があるため顔がはっきりとわからないのは、近くでは撮影できなかったためか、狙いか?


「自動ソーセージ屋」

 生きた豚を箱に入れ、後ろのクランクを回すと、ソーセージが出来上がるというギャグ映画。
 自動化が進むアメリカの肉食業社を風刺したもの。
 もちろん、演出されているだろう。


「ロバのレース」

 ロバのレースの模様を撮影。
 レースの部分はすぐに終わり、余った時間が長い。余った時間にロバがカメラの前を横切ったりする。


「村の祭り」

 1897年のジュネーブでのスイス博の様子。多くの人々の姿の後ろには作られた山と滝が見える。
 多くの人がカメラの方を向いていくところは演出ではないと感じられるが、カメラの真正面で人々が輪になってダンスが始まるところは演出か?


「港とヴェスヴィオス山」(1896年?)
 ナポリ。港から活火山で噴煙を上げているヴェスヴィオス山が見える。
 煙の動きが空と同化してしまって見づらいのが残念。