リュミエール社作品集(12)

「シネマトグラフ上映館」

 ロンドン。シネマトグラフの上映館前の様子を撮影。
 正装をした、比較的上流階級の人々が多い。
 前にネットで同じ作品を見たときは、人々の服装に気づかなかった。画面が小さかったからだろうか?


「チュイルリーの泉水」

 パリ。噴水のある人工池に小さな船を浮かべて遊ぶ子供たちの様子を撮影。
 途中、カメラの前に立って撮影の邪魔になった子供を棒で追い払う様子も垣間見れる。


「炭市場(ラクダのいる風景)」

 背中に草を背負ったラクダと、現地の人を撮影。
 タイトルの炭は間違い。
 「椰子の下のロバ」のエジプトがハリウッドのセットっぽかった理由がわかったような気がする。現地の人の顔が映っていなかったからじゃないだろうか?


「謝肉祭の飾牛の行列」(1897)

 パリ、ポン・ヌフ橋。大きな人形の山車と、仮装した人々の行列を撮影。
 この大きな人形は「カーニヴァル王子」らしい。「ニースのカーニヴァル」では「カーニヴァル王」だった。区別がつかない。


「猫のボクシング」

 2匹の猫が殴り合う姿を撮影。
 エジソン社の作品を真似したらしい。確かに、リュミエール社作品独特の広さは感じられず、いかにも室内に連れてきた猫で戦わせてみましたという雰囲気が漂う。
 途中で、インターバルが入り、レフェリーと焚き付け役兼任の男性が、2匹のボクサーにタオルで風を送ってやるのがコミカル。