リュミエール社作品集(23)
「貨物の積み込み」
船に荷物を積み込む男たちの様子を撮影。
撮影はミネラル・ウォーターでおなじみのエビアンということが看板でわかるが、積み込んでいるのがミネラル・ウォーターかは分からない。ナレーションによると、当時すでにミネラル・ウォーターは販売されていたらしいが。
「通りで踊る黒人」
ロンドンのソーホー地区。楽器を持った数人の黒人たちが踊りながら演奏する様子を撮影。
踊りのある部分が終わっても、フィルムが残ってしまい、気まずいような時間が流れる。
空間を埋めるためか、不自然に観衆が黒人たちの後ろに立ち(見るためなら前に立つはず)、居心地悪そうにしている。
「音楽好きの薪の挽き割り工」
コント。トランペットを吹きながら、くっついているノコで薪を切る様子を撮影。
ナレーションでも語られている通り、ノコで挽く木は始めから切られているのが見ていてわかる。
ノコで切る男が、切り終わった後にさも大変だったかのように汗を吹く演技が滑稽
「平均台と羽根車」
逆立ちをして平均台を渡り、羽根車を回す猫の芸を撮影。
猫の逆立ちは初めて見た。ナレーションによると、猫に芸を教えるのは不可能に近いらしい。
確かに今まで見たことがない。
奥の方で何かあると思っていたら、それが猫が静かに待っているのだと知った瞬間もちょっとした驚きだった。
「馬の水浴び」(1896)
メキシコ。馬に水浴びをさせている様子を撮影。
蓮見重彦氏が好きな作品だという。
馬と水浴びさせる人の構図はピタリとはまっているように思える。