リュミエール社作品集(30)
「花で飾った自動車のコンクール」(1899)
花で飾った自動車が道路を走り、人々が脇からそれを眺めている様子を撮影。
すぐ前で映画のカメラを回している人物がいる。
ナレーションによると、他にリュミエール社の作品でこのコンクールを撮影した作品がないことから、他社のものだろうということ。
「草焼き」
草焼きをする女性たちの様子を撮影。
オーギュストが撮影した唯一の作品といわれている。
大量の煙が風によって舞う様子が臨場感を作品に与えている。
煙に巻かれながら草を焼く労働は見た目以上に辛かったであろうことが、煙によって伝わってくる。
「海軍造船所の出口」
サイゴン。出口からでてくる人々の様子を撮影。
画面左でカメラのクランクを回す地元の人と思われる人物が映っている。
ナレーションによると、彼は「見てわかるように」撮影しているフリをしているだけと語っているが、私には見てわからなかった。どこでフリだと判断できるのだろうか?
「ル・ポン・ヌフ」
パリ、ポン・ヌフ橋。行き交う人々の様子を撮影。
ナレーションによると、100年前と光景は変わらないらしい。東京で100年前と同じ光景などあるのだろうか?空襲で焼けてしまったという事情があるのだろうが。
「ジャンヌ=ダルクの処刑」(1898)
芝居の様子を撮影。
ジャンヌ=ダルクらが処刑場に連れられてきて、火をつけられる直前で映画は終わる。
エジソンが1895年にジャンヌ=ダルクの映画を撮影しているとナレーションは語っているが、私は見ていない。