リュミエール社作品集(33)
「金魚すくい」(1895)
オーギュストが小さい娘を支え、娘が金魚鉢に手を入れて金魚をつかもうとする様子を撮影。
「金魚鉢」と同じ金魚鉢だと思われる。
「市長の到着」(1900)
パリ万博に招待されたフランス各地の市長たちが歩いていく様子を撮影。
正装にシルクハットを被るという同じ格好の男たちが大勢歩いている様子に最初は何事かと思ったが、ナレーションの解説で万博に招待された市長たちと分かって、納得。
みんな偉い人らしく、シルクハットがピカピカに光っていると思っていたら、ナレーションでシルクハットが2万2千個に及び、管理が大変だったという説明があり、納得。
つまらなそうなタイトルだと思ったが、見てみたら意外と面白かった。
「リヨンの写真会議に参加」(1895)
船から下船する人々の様子を撮影。
映っているのは写真協会の人々で、リュミエール兄弟はこのフィルムを翌日の会議の際に上映して、参加者を驚かせたという。
「ライム・ストリート」(1897)
リバプールの通りの様子を撮影。
「クレベル暗殺」(1897)
将軍の暗殺という史実を再現した作品。
再現ニュースフィルムとまではいかず、将軍暗殺を描いた舞台を撮影したという印象。
背景が明らかに書き割りなのが、その印象を増す。