リュミエール社作品集(38)
「山車行列(太陽の山車)」(1896)
リヨン。大きな山車の行列の様子を撮影。
山車が大きすぎて、上が欠けていて見えない部分がある。
ナレーションによると「太陽の山車」は存在していないのだという。では、なぜ副題となっているのかは不明
「海水浴」(1896)
シオタ。堤防の上から飛び込んだり、海に浮いた板の上に乗ったりする人々の様子を撮影。
それほど大きくはないが、海面が波打つ様子が目に付く。液体や気体の記録に映画が適していることが確認できる
「海水浴の後のシャワー」
バケツで水をかけ合う人々の様子を撮影。
兄弟の父親がシオタに所有する海の家のテラスで撮影。
シャワーとあるが、バケツの水。海水を落とすために水を楽しそうにかけ合う。
「バックギャモンの勝負」(1896)
ボードゲームをする人々と、それを眺める人々の様子を撮影。
兄弟の父親がシオタに所有する海の家のテラスでルイが撮影。
「テニスの試合2」(1897)
ストックホルム。テニスに興じる人々の様子を撮影。
試合といっても、スポーツとしてのテニスではなく、上流階級の娯楽としてのもの。
服装も背広を着たり、帽子を被ったりと、およそスポーツをする格好ではない。
途中で組み合いのケンカをしている男たちも映っている。彼らは本当にケンカをしているのか、目立ちたかっただけなのかは分からない。