リュミエール社作品集(48)

「セヴィリアの通り」(1898)

 通りを行き交う人々の様子を撮影。
 2階のバルコニーから撮影されている。ナレーションによると、撮影を気づかれないで行うためだという。確かに、他の作品ではカメラに気を取られている人物が少なからずいるのだが、この作品に限っては1人もいない。隠し撮りの先駆けといえる。


「セヴィリア祭」(1900)

 パリ万博。踊りを踊る男女の様子を撮影。
 他の出し物を撮影した作品と同じように、ほぼ正面から撮影されている。


「海岸と海」

 ビアリッツ。海岸にたたずむ人々の様子を撮影。


「港を離れる小船」(1896)

 港から手漕ぎで海へと向かっていくボートを撮影。
 途中で波に対してボートが横向きになってしまい、少し高い波に大きくあおられるところでフィルムは終わる。この後ボートがどうなったのか少し気になる。


「いかだ遊び」(1896)

 シオタ。水に浮かぶロープでつながれた板の上に乗ったり、飛び込んだりする様子を撮影。