リュミエール社作品集(53)
「シャンゼリゼ(乗り物)」
通りを行き交う馬車や自動車、人々の様子を撮影。
ナレーションによると、シャンゼリゼ通りじゃないらしい。リュミエール社の作品のタイトルは間違いだったり、誤解を招くものも多いが、これはひどい。
「列車から撮影されたペラシュ駅に到着するパノラマ」(1896)
リヨン。トンネルを抜けてから駅に到着するまでの列車の中から、景色を撮影。
ナレーションによると、見える建物の中で現存するものはないという。何だか時の流れのすごさと、映像という存在のすごさを感じる。建物はすべてなくなろうとも、映像は残っているのだ。
「ペラシュに到着する列車」(1896)
リヨン。列車の到着の様子を撮影。
ナレーションでも語られているが、リュミエール社に限らず、この頃撮影された作品で列車の到着の作品は非常に多い。リュミエール社の作品以外は見たことがないが、向こう側からやってきた列車が画面左手前に向かって到着するという構図は他の会社の作品でもおなじなのだろうか?気になる。
「海水浴」(1895)
地中海。飛び込み台から次々と飛び込む子供たちの様子を撮影。
荒い波が、躍動感を生み出している。
「博覧会場の入り口」(1897)
ストックホルム。会場の入り口に向かう人々や、市電のような乗り物を撮影。
奥にはパビリオンと思われる個性的な建物が見える。
ナレーションによると、この作品は午前11時に撮影したものを急いで現像し、午後7時に国王に見せて驚かせたのだという。