リュミエール社作品集(54)
「扇のダンス」
腕を横に広げると、ジュディ・オング状態の「魅せられて」状態になる服を着た踊りを撮影。
「バッファロー・ビル:レッド・スキン」
バッファロー・ビルのワイルド・ウェスト・ショーの様子を撮影。
広い草原でインディアンが馬で走る様子などが撮影されているが、奥に見えるテントが作り物であることを如実に表している。しかも、ナレーションによると、本物の「ワイルド・ウェスト・ショー」であるかどうかはわからないとのこと。
「作り物」が「本物の作り物」かわからないということだ。
装甲艦の進水式の様子を撮影。
普通、船を見るときは下の部分は水の中なので、全体を見ることは少ない。このフィルムは進水式なので全体が見えた時の巨大な感じを味わうことができる。
カメラの位置取りもよく、船全体を映しながら、大きさも感じることが出来る絶妙なフレーミングとなっている。観衆も映っているため、人の大きさとの比較もできるようになっている。
「セーヌ川のパノラマ」(1896)
パリの河岸を川に浮かぶ船から移動撮影。
昔ながらの川岸の雰囲気の一端を垣間見ることができる。
「大車輪」(1896)
シカゴ。通りの様子と、後ろに見える観覧車を撮影。
大車輪とは観覧車のこと。タイトルになっているが、観覧車は全体が見えない。おそらく、観覧車を含む街並みを撮影したものに、特徴付けるためにこのタイトルが付けられたのだろう。