リュミエール社作品集(60)

「モン=ドレのケーブル鉄道の眺望」(1898)

 山を登って行くケーブル鉄道から下に見える眺望を移動撮影。
 若干木に邪魔されているのが気になるが、下に見える街並みの眺望は見事。


「ケーク・ウォークのチャンピオン」(1902)

 ダンスをする2人の白人男女と、それを見ている黒人たちの様子を撮影。
 ケーク・ウォークとはダンスの名前。かなりテンションの高いダンス。ナレーションによると、当時大流行したらしい。ジョルジュ・メリエスの作品にもこのダンスを扱った作品(「地獄のケーキ・ウォーク」)がある。


「水槽」(1896)

 水槽の中の魚やウナギ、カエルを撮影。
 ルイが撮影。
 味も素っ気もない水槽の中に、いろいろな魚たちがぶち込まれたという印象。1匹のカエルはまったく動かず、おそらく死んでいる。
 ナレーションによると、カエル(死んでいないカエル)の動きがダンスをしているようと好評で、音楽つきで上映されたという。


「パリ・グランプリの復路、エトワール広場」(1899)

 多くの馬車が通る様子を撮影。
 ナレーションによると、パリ・グランプリとは競馬のレースの名前で、レースを見た人たちが帰る様子を撮影したもの。
 奥に凱旋門が見える。他に大きな建物がないため、その大きさが際立って、威風堂々として見える。


「コメディ広場」(1896)

 モンペリエ。広場を行き交う人々の様子を撮影。