リュミエール社作品集 まとめ(7)

 このような作品を撮影したリュミエール社だが、作品の制作をやめることとなる。リュミエール社は、作品を作って興行成績によって収入が変わるというやくざな仕事ではなく、機械やフィルムの販売という堅実な道を選ぶ。

 リュミエール兄弟は基本的に技術者であり、興行者や芸術家になろうとはしなかった。この後、巨大映画や、立体映画、カラー映画などの開発という技術畑の仕事をリュミエール兄弟は行っていく。そして、興行者や芸術家の時代がやってくると、リュミエール兄弟の名前は奥に引っ込んでいく事になる。

 後にルイ・リュミエールは語っている。

「もう私はお払い箱です。くず扱いなのです。映画において技術者の時代は終わりました。今や演劇の時代なのです」