フランス 猛獣映画

 ゴーモン社のルイ・フイヤードは<ありのままの人生シリーズ>のほかにも、猛獣映画を製作していた。この分野では、ジャン・デュランも活躍した。「キリスト教徒をライオンに」(1911)はフイヤードの作品であり、俳優はライオンに襲われ重傷を負ったといわれている。

 猛獣映画はゴーモン社以外にも、パテ社、リュクス社、エクレール社などでも作られた。

 また、ジャン・デュランは1911年から1914年にかけて猛獣映画を製作したが、1912年にはアメリカ映画の西部劇を真似た作品を製作したといわれている。

 
(映画本紹介)

無声映画芸術への道―フランス映画の行方〈2〉1909‐1914 (世界映画全史)

無声映画芸術への道―フランス映画の行方〈2〉1909‐1914 (世界映画全史)

映画誕生前から1929年前までを12巻にわたって著述された大著。濃密さは他の追随を許さない。