失敗に終わったジョルジュ・メリエスの復活
トリック映画、夢幻劇で1900年代の前半には頂点を極めたジョルジュ・メリエスは、この頃には映画製作をほとんど行っていないに等しい状態だった。そんなメリエスに、パテ社が映画製作を依頼する。当時、人気を得ていた喜劇スターであったマックス・ランデーが急病で倒れ、その穴埋め作品として、メリエスに依頼があったという。
援助によって「ミュンヒハウゼン男爵の幻覚」「悪魔のガラス窓」(1911)をこの年製作しているが、成功を収めることは出来なかった。
(映画本紹介)
無声映画芸術への道―フランス映画の行方〈2〉1909‐1914 (世界映画全史)
- 作者: ジョルジュサドゥール,Georges Sadoul,丸尾定,小松弘,村山匡一郎
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1995/09/01
- メディア: 単行本
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映画誕生前から1929年前までを12巻にわたって著述された大著。濃密さは他の追随を許さない。