フランス ゴーモン社の作品 1897年
「LE PECHEUR DANS LE TORRENT」(1897)
英語題「THE FISSHERMAN AT THE STREAM」 製作国フランス
Société des Etablissements L. Gaumont製作 監督アリス・ギイ
川辺で釣りをしている男性を、子供がいたずらして川に突き落とす。1分弱の作品。
映画草創期に多く作られた、ちょっとしたコント。リュミエール社やエジソン社を始め、多くの映画会社から作られている。水は映画が誕生したときのスペクタクルの材料の1つだった。この作品では、川の水が使われている。
「BAIGNADE DANS UN TORRENT」(1897)
英語題「BATHING IN A STREAM」 製作国フランス
Société des Etablissements L. Gaumont製作 監督アリス・ギイ
川で水遊びをしている少年たちの様子を撮影。1分弱の作品。
「LE PECHEUR DANS LE TORRENT」と同時に撮影されたと思われるが、こちらは水遊びする少年たちを、演出を交えずに撮影しているかのように作られている。だが、岩が多い場所を選択し、構図的にスペクタクルを感じさせるものになっている。多様な水の流れを強調した構図は、主役の少年たちを食っている。
「BOB WALTER, DANSE SERPENTINE」(1897)
英語題「SERPENTINE DANCE BY NME. BOB WALTER」 製作国フランス
Société des Etablissements L. Gaumont 監督アリス・ギイ
当時流行していた、巨大なシーツのようなものを着たダンス(「蛇踊り」)を踊る女性を撮影。
このダンスを撮影した作品はエジソン社を始め、同時期の他社の作品にも多く見られる。当時は著作権という概念はなく、人気がある内容の作品は平気で他社でも撮影されたし、見る者にとっても区別はなかった。