イギリス・Bamforth Filmsの作品 1897年

 当時、映画においては著作権という概念がなく、人気を得た題材はすぐに他の会社でも剽窃されたという。そのため、ある題材のオリジナルを考えたのが、いったい誰だったのかがわかりづらくなってしまったりもしている。


「The Biter Bit」(1897?1900?)

 イギリスの映画製作会社Bamforth Filmsによる作品。

 リュミエール社の作品「水をかけられた撒水者」のリメイク。

 当時の映画会社が人気のあった他社の題材を剽窃していたことがわかる。

 ホースを途中で止めていたずらしている男が、カメラを意識しているように見える。また、水が顔にかかった男が、いたずらをした男を追いかける顔がとっても真剣だった。この2つのことから、もしかしたら隠し撮りかとも思ったが、隠し撮りでこんなにもうまく1分に収まるとは思えない。



(DVD紹介)

「The Movies Begin - A Treasury of Early Cinema, 1894-1913」

 初期の映画を多く見ることができる5枚組みのDVD。リュミエール兄弟エジソン社、ジョルジュ・メリエスを始め、イギリスのブライトン派と呼ばれた人々など、日本ではなかなか見ることができない作品を見ることができる。
 アメリカのamazonから輸入して買うことができるが、もちろん英語。それでも買いたいと思う人は、下記サイトが参考になります。

http://dvd.or.tv/
 
注意!・・・「リージョン1」のDVDです。「リージョン1」対応のプレイヤーが必要です。