エジソン社の作品 1906年(3)

「KATHLEEN MAVOURNEEN」

 悪漢に目をつけられた女性が、悪漢とその仲間に誘拐されるが、恋人の活躍で奪還され、2人は結婚する。

 当時、ポピュラーだった舞台劇の映画化だという。

 ストーリーを追うのがなかなか難しい。特に、悪漢たちが警官の格好をして女性を奪おうとするシーンは、本当の警官なのかどうかわからずにとまどった。「ヒロインが誘拐されて、ヒーローが助ける」という非常にわかりやすい形だと気付けば何ということはないのだが。

 エドウィン・S・ポーターとウォレス・マッカッチョン監督作品。


「GETTING EVIDENCE」(1906)

 妻の浮気の証拠写真を撮って欲しいと頼まれた探偵だが、邪魔が入ってなかなかうまくいかない。ケガだらけになりながら、ようやく写真を撮ることに成功するも、その写真は妻と愛人のものではなく娘夫婦のものだった。

 当時のカメラは大きいため、すぐに被写体の男女にばれてしまい、失敗に失敗を重ねるというコメディ。車に轢かれたり、ゴルフボールをぶつけられたりといったアクシデントが次から次に起こる。

 ラストもきちんと落ちているのだが、本編だけを見ていると、どういうことなのかがはっきりとよくわからないのが残念。

 コメディの分野でもストーリーが練られて、構築されてきているのがよくわかる。

 エドウィン・S・ポーターとウォレス・マッカッチョン監督作品。



(DVD紹介)

Edison: Invention of the Movies [DVD] [Import]

Edison: Invention of the Movies [DVD] [Import]

映画初期のエジソン社製作の映画を大量に見ることができる4枚組DVD−BOX。各作品についての解説(英語)もあり、かなり親切な作りになっている。

注意!・・・「リージョン1」のDVDです。「リージョン1」対応のプレイヤーが必要です。