フランス パテ社の作品 1908年(1)
「THE PHYSICIAN OF THE CASTLE」
フランス・パテ社製作。
2人組の強盗が、偽の手紙で医者を外出させて強盗に入る。医者の妻は医者に電話で事態を伝え、医者は大急ぎで戻ってくる。
D・W・グリフィスが後に「淋しい別荘」(1909)としてリメイクする作品。最大の特徴は、強盗に入られた家の様子と、急いで家に戻ってくる医者のカット・バックがあることだろう。このことからも、グリフィスがカット・バックの発明者ではなく、技法として完成させた人物であることがわかる。「淋しい別荘」では、途中に強盗が電線を切るカットを挿入したりと、よりサスペンスを高めるように工夫が凝らされている。
とはいえ、もしかしたらこの作品がなければ、グリフィスはカット・バックの魅力には気づかなかったかもしれないし、「淋しい別荘」ほど機能していないとはいえ、そこそこのサスペンス感は感じられるようになっている。
(DVD紹介)
「The Movies Begin - A Treasury of Early Cinema, 1894-1913」
初期の映画を多く見ることができる5枚組みのDVD。リュミエール兄弟、エジソン社、ジョルジュ・メリエスを始め、イギリスのブライトン派と呼ばれた人々など、日本ではなかなか見ることができない作品を見ることができる。
アメリカのamazonから輸入して買うことができるが、もちろん英語。それでも買いたいと思う人は、下記サイトが参考になります。
http://dvd.or.tv/
注意!・・・「リージョン1」のDVDです。「リージョン1」対応のプレイヤーが必要です。注意!・・・「リージョン1」のDVDです。「リージョン1」対応のプレイヤーが必要です。