エジソン社の作品 1910年(1)

「NEW YORK OF TODAY」

 ニューヨークの様々な様子を撮影した作品。タイムズ・スクエアウォール街、遊園地のルナ・パークといった観光地の紹介となっている。

 2人の観光客がニューヨークを巡るようなつくりに一応なっているものの、そこにストーリーは特にない。当時のニューヨークの様子を知ることができる意味で貴重。まだあまり高くない中心地のビル群と通りの様子は、ビルの高さについての規制がある今の銀座に少し似ている。

 アメリカ国内ではなく、ヨーロッパ向けの作品だという。

 作者は不明。


「HOW BUMPTIOUS PAPERED THE PARLOR」

 金を浮かせるために、1人の男が壁紙を自分で張り替えようとする。壁紙選びから実際に壁紙を貼るところまで失敗の連続。しまいにはバケツに入った糊を頭の上からかぶってしまう。

 エジソン社では、同じ俳優が演じるMR.BUMPTIOUS(でしゃばりの意味)というコメディ・シリーズを製作しており、この作品はシリーズの1編。ありがちな話ではあるが、短い(4分)ということもあり、気楽に楽しむことができる。

 Ashley Millerが監督。このシリーズはMillerが主に監督したという。



(DVD紹介)

Edison: Invention of the Movies [DVD] [Import]

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映画初期のエジソン社製作の映画を大量に見ることができる4枚組DVD−BOX。各作品についての解説(英語)もあり、かなり親切な作りになっている。

注意!・・・「リージョン1」のDVDです。「リージョン1」対応のプレイヤーが必要です。