ウィンザー・マッケイの作品　１９１１年

「WINSOR MCCAY, THE FAMOURS CARTOONIST OF THE N.Y.HERALD AND HIS MOVING COMICS」（１９１１）

　製作国アメリカ　ヴァイタグラフ・カンパニー・オブ・アメリカ製作　ジェネラル・フィルム・カンパニー配給
　監督ウィンザー・マッケイ、Ｊ・スチュアート・ブラックトン　出演ウィンザー・マッケイ、ジョン・バニー

　漫画家のウィンザー・マッケイが友人たちに、自身が生み出したキャラクターのリトル・ニモをアニメとして動かすと約束する。

　マッケイはニューヨーク・ヘラルド紙に漫画「夢の中のリトル・ニモ」を連載して知られていた。当時はまだ完全なアニメ映画は作られておらず、この作品も現実のシーンの流れでアニメのシーンにつながるという展開の作品となっている。

　注目すべきは、リトル・ニモたちが縮んだり伸びたりといった非現実的な動きを見せることだろう。シュールリアルな映像を見せることができる点はアニメの武器の一つで、後にウォルト・ディズニーが生み出したミッキー・マウスなどにも使われていく。マッケイはその魅力をいち早く取り入れている。さすがだ。

　ちなみに、当時ヴァイタグラフ作品に出演して人気を得ていたコメディアンのジョン・バニーもマッケイの友人役で出演している。