マック・セネットの作品 1911年

「THE BARON」(1911

 製作国アメリカ バイオグラフ・カンパニー製作 ジェネラル・フィルム・カンパニー配給
 監督マック・セネット 出演デル・ヘンダーソン

 ウェイターの男が男爵になりすまして、美しい女性と結婚しようとする。

 バイオグラフ社では当初D・W・グリフィスがコメディも監督していたが、グリフィスにとってコメディは好きでも得意でもなかったため、この頃からマック・セネットが監督するようになっていた。

 後にセネットが主宰するキーストン社での作品のようなカオスに満ちたスラップスティックはまだ見られない。強烈なキャラクターの登場人物も見られず、非常に地味な作品だ。


「THE VILLAIN FOILED」(1911

 製作国アメリカ バイオグラフ・カンパニー製作 ジェネラル・フィルム・カンパニー配給
 監督マック・セネット、ヘンリー・レーアマン 出演エドワード・ディロン

 愛する女性の気持ちを手に入れるために、ある男が女性の婚約者をアル中であるように見せかけようとする。

 マック・セネットはスラップスティック・コメディの始祖として知られているが、この作品はドラマだ。ストーリー上も演出上も工夫に欠ける作品である。