セグンド・デ・チョモンとエミール・コール

 特殊撮影を先駆けて担当したセグンド・デ・チョモンは、パテ社からの委託でスペインで映画製作を行っていたが、1912年にイタリアのイタラ社へと移籍している。イタラ社には特殊効果ができる撮影技師として招かれ、後に「カビリア」(1914)の第一撮影者となることとなる。

 アニメーション映画の初期第一人者だったエミール・コールはパテ社で活動していたが、1912年にエクリプス社で自分の過去の作品の一部を再映画化している。



(映画本紹介)

無声映画芸術への道―フランス映画の行方〈2〉1909‐1914 (世界映画全史)

無声映画芸術への道―フランス映画の行方〈2〉1909‐1914 (世界映画全史)

映画誕生前から1929年前までを12巻にわたって著述された大著。濃密さは他の追随を許さない。