アメリカ カーレム社の作品 1912年
「THE CONFEDERATE IRONCLAD」
アメリカのカーレム社による作品。
南北戦争における実際の戦いを元に、北軍のスパイの女性と南軍のたくましい女性の2人の活躍を描いた作品。
1912年は南北戦争の終結から50年にあたる年であり、多くのイベントが行われたという。映画製作の面においても、この時期の数年は多くの南北戦争映画が作られたという。
この作品は、戦争映画でもあり、アクション映画でもあり、サスペンス映画でもありといった堂々たる娯楽作といえる。流れはスムーズで(グリフィス的な話法を使っている)、アクションは派手で(火薬を積んだ貨車の爆発など)、1巻物(約15分)ということもあり、あっという間に終わる。
当時の映画がD・W・グリフィスだけしか存在していなかったわけではないこと、さらにグリフィスが磨いた話法が他の映画会社でも使用されていたことが、この作品からわかる。
ちなみに、この作品は男性よりも2人の女性が中心となった作品となっている。カーレム社は、強いヒロインを売りにした作品を多く製作していたのだという。
(DVD紹介)
「TREASURES FROM AMERICAN FILM ARCHIVES」
アメリカのフィルム・アーカイブ所蔵の作品を収録した4枚組のDVD。
アメリカのamazonから輸入して買うことができるが、もちろん英語。それでも買いたいと思う人は、下記サイトが参考になります。
注意!・・・「リージョン1」のDVDです。「リージョン1」対応のプレイヤーが必要です。