エッサネイ社 「ブロンコ・ビリー」シリーズの作品 1913年

 「THE MAKING OF BRONCHO BILLY」

 エッサネイ社製作。ジェネラル・フィルム社配給。G・M・アンダーソン製作・監督・脚本・主演。

 G・M・アンダーソンが主演して大人気を呼んだブロンコ・ビリー・シリーズの1つ。

 西部の街にやってきたビリーは荒くれ者にケンカを売られるが、銃の撃ち方を知らないために何もできない。ビリーは銃の撃ち方を覚え、復讐のために戻ってくる。

 ストーリー的には、大人の同士のくだらないケンカに過ぎない。だが、非常にわかりやすいために、見ていてすんなりと楽しむことができる。9分という短時間の間に、1人の伊達男(ビールも飲まず、スカーフも首にしっかりと巻かれていないと落ち着かない)が、銃の撃ち方を覚えて西部の男ブロンコ・ビリーになるまでの変化が明確だからだ。

 この分かりやすさを見ると、なぜブロンコ・ビリー・シリーズが人気を得たかの一端を知ることができたような気がする。