日本 弁士vs俳優
当時、日本の映画興行においては弁士が映画の説明を行っていた。弁士は不要という立場の人も少なくなかったが、弁士の人気は相変わらず高く、弁士によって映画興行の結果が変わった。また、弁士についての論評や番付も行われた。一方で、1914年頃から俳優の人気も高まり、徐々に弁士の人気と逆転していくことになったと言われている。
ちなみに日本では、楽士は弁士の存在により地位は低かった。弁士の名調子は、独自の音楽的要素(声調)を持っていたためと言われている。
(映画本紹介)
- 作者: 田中純一郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1975/12/10
- メディア: 文庫
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日本の映画の歴史を追った大著。日本映画史の一通りの流れを知るにはうってつけ。