映画評「MAX SETS THE STYLE」 マックス・ランデー出演作

 製作国フランス パテ・フレール製作・配給 監督・出演マックス・ランデー

 マックスは婚約パーティに遅れそうになるが、靴を燃やしてしまう。通行人から靴を買うのだが、大きすぎてサイズが合わない。だが、マックスは仕方なくパーティ会場に向かう。

 9分程度の短い作品で、上流階級の女性の履いている靴もサイズが異なる大きいものであるように、マックスが見せかけるというアイデアを生かすように作られている。結果、大きな靴は最新の流行であると勘違いした人びとが、みんな大きな靴を履いてダンスをするという視覚的な面白さにもつながっているものの、基本はワン・アイデアの作品だ。

 チャールズ・チャップリンはランデーに影響を受けたと自ら語っているが、ランデーの作品は視覚的なギャグよりもアイデアに頼っている部分が多い。チャップリンはどのあたりに最も影響を受けているのだろう?