「国民の創生」の公開

 D・W・グリフィスによって完成された映画は、1915年2月8日に「クランズマン」の題名で、ロサンゼルスで公開された。さらに1ヵ月後には、「国民の創生」と改題されてニューヨークのリバティ劇場で上映された。当時としては破格の2ドルの入場料を取ったが、44週連続で上映された。アメリカ各地の一流館でも上映された。座席は予約制で、案内嬢は南北戦争時の衣装を着て観客を迎えたという。長編ゆえ、途中で休憩を入れて上映された。本格的にオーケストラの伴奏をつけた初めての作品とも言われている。



D・W・グリフィス傑作選 [DVD]

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リリアン・ギッシュ自伝―映画とグリフィスと私 (リュミエール叢書)

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D・W・グリフィスの主演女優としても有名なサイレント映画を代表する女優の一人であるリリアン・ギッシュの自伝。グリフィスについての記述がかなり多く、グリフィスを知る上で非常に役に立つ1冊。