グリフィス組の作品
トライアングル社の中で、グリフィスのファイン・アーツ社は、文芸映画を製作した。「イノック・アーデン」の3回目の映画化である「死の結婚」(1915、リリアン・ギッシュ、ウォーレス・リード主演)といった作品を製作したが、興行的にも、芸術的にも失敗に終わったという。
その他に、グリフィスが監修が行った作品としては、感傷的なメロドラマである「青春」(1915)といった作品があるが、数は少なかった。さらにグリフィスは、「イントレランス」(1916)の監督のため、1916年の中ごろから監修の仕事を破棄してしまったという。
そんなグリフィスだが、後に大活躍する多くの映画人を育てたと言われている。その名前の一部としては、ジャック・コンウェイ、アラン・ドワン、ラオール・ウォルシュ、ヴィクター・フレミング、エーリッヒ・フォン・シュトロハイム、ウッディ・S・ヴァン・ダイク、トッド・ブラウニングといった人物が挙げられる。
(映画本紹介)
無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)
- 作者: ジョルジュサドゥール,Georges Sadoul,丸尾定,出口丈人,村山匡一郎,小松弘
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1997/07/01
- メディア: 単行本
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映画誕生前から1929年前までを12巻にわたって著述された大著。濃密さは他の追随を許さない。