ワールド・フィルム社、メトロ社の設立

 「風と共に去りぬ」(1939)のプロデューサーとして有名なデイヴィッド・O・セルズニックの父であるルイス・セルズニックが1915年にワールド・フィルム社を設立している。ヴァイタグラフ社のスターだったクララ・キンボール・ヤングを雇い、モーリス・ターナーによって演出された「願かけ指輪」(1915)や「モデルの生涯」(1915)の成功などで、ワールド・フィルム社は急速に繁栄していった。

 また、1915年には、後に他社と合併してMGMとなるメトロ社がリチャード・ローランドによって設立されている。



(映画本紹介)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)

映画誕生前から1929年前までを12巻にわたって著述された大著。濃密さは他の追随を許さない。