フランスの第一次大戦映画

 第一次大戦に参戦中のフランスでは、戦争プロパガンダ映画が作られた。ゴーモン社、フィルム・ダール社、パテ社で製作されるが、人気はつかの間のものだった。

 一方、戦争の記録のために、1915年に陸軍写真映画部が創設され、映画評論家のジャン=ルイ・クローズが部長に就任している。パテ社、エクリプス社、ゴーモン社、エクレール社の撮影技師によって活動が行われ、当初は主に銃後の光景(閲兵、乗船する部隊、捕虜の行進、勲章の授与)が撮影された。



(映画本紹介)

アメリカ映画の文化史―映画がつくったアメリカ〈上〉 (講談社学術文庫)

アメリカ映画の文化史―映画がつくったアメリカ〈上〉 (講談社学術文庫)

映画作品のみならず、映画とアメリカ社会全般を幅広く眺めた1冊。検閲という映画に大きく影響を与える事象についても触れられている。