エッサネイ時代のチャップリンの作品「チャップリンの役者」
役者のチャーリーは、ひょんなことから主役を演じることになるが、もちろんうまくいくわけはなく、ドタバタが繰り広げられる。
キーストン社からエッサネイ社に移籍したチャップリンの移籍後第一作。原題の「HIS NEW JOB」は、エッサネイでの第一作であるという意味合いもあるのではないか。
キーストン時代よりも長い2巻もののため、ベン・ターピンやキャスティング・マネージャーとのやり取りが主な前半と、主役を演じることになる後半に分かれている。キーストン社のときよりも、練って作られているように感じられる。
内容は、キーストン時代を踏襲したものといえる。また、私が見た活弁の説明よると、キーストン社を皮肉った内容になっているという。キャスティングが行き当たりばったりなところがそうなのだとか。とはいえ、チャップリンは、キーストン時代から映画の撮影所を舞台にした作品にいくつか出演しており、決して皮肉のためという理由だけで撮影所を舞台にしたわけではないと思うのだが。
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