映画評「HOW MOLLY MALONE MADE GOOD」

 製作国アメリカ フォト・ドラマ・カンパニー製作 Kulee Features配給
 監督ローレンス・B・マクギル 製作ウィリアム・スタイナー 製作・脚本バーンズ・マントル 
 出演マーガレット・ゲイル、ヘレン・ヒルトン、ウィリアム・H・トゥーカー、ウィリアム・A・ウィリアムズ

 ジャーナリストの仕事を掴むために、ニュー・ヨーク近郊の舞台俳優たち10人から72時間以内にアポを取るように、新聞社から命じられる。ライバルの記者などに邪魔されながらも、モリーは多くの人に助けられて舞台俳優たちを訪問する。

 この作品に登場する舞台俳優たちは、当時有名な人々で、ただ彼らが登場するというだけで興行価値のだという。舞台俳優たちがみんないい人達揃いなのには、そういった理由があるのだ。

 舞台俳優たちの紹介だけではつまらないため、汽車に自動車、飛行機まで使って見せたり、ライバルの記者の横やりをかわしていったりと工夫はされているものの、それほどうまくいっているようには思えない。ただ、クロース・アップなどで強調されていないにもかかわらず、モリーを演じるマーガレット・ゲイルの人の良さそうな雰囲気は見ていて伝わってきた。ヒルトン演じるライバルの記者がまた意地悪そうなのと対照的だったのが印象に残る。