映画評「BAD BUCK OF SANTA YNEZ」

 製作国アメリカ ケイ=ビー・ピクチャーズ製作 ミューチュアル・フィルム配給
 監督・出演ウィリアム・S・ハート 脚本J・G・ホークス、トマス・H・インス
 出演ボブ・コートマン、ファニー・ミドグレイ、セルマ・ソルター

 舞台は西部。暴れ者バックは、保安官たちから追われる身に。逃げる途中で、夫の亡骸の近くで途方に暮れる女性と幼い娘を見つけて、自分の小屋に住まわせてやることにする。

 最初は悪人として登場するが、人情にほだされていい人になる「グッド・バッド・マン」と呼ばれるキャラクターを演じたウィリアム・S・ハートが監督・主演した作品。30分弱の短い時間に「グッド・バッド・マン」の要素が濃密に詰め込まれており、 性急にストーリーは進みむためドラマが掘り下げられているとは言えないものの、ハートが人気を得た西部劇の原型とも言える作品となっている。