ロスコー・アーバックルがキーストン社から移籍

 キーストン社で喜劇役者として人気を集めていたファッティ・アーバックルは、キーストン社を指揮するマック・セネットとギャラの面で折り合わなくなり、1916年にジョゼフ・スケンクの元に移籍している。週給7,000ドル+利益の25%という好条件で、コミック・フィルムという会社を設立してコメディ映画を製作していく。アーバックルがキーストン社で出演した作品には、「FATTY AND MABEL ADRIFT(デブと海嘯、デブ君の漂流)」「HE DID AND HE DIDN'T(デブ君の焼餅)」「THE WAITERS' BALL(デブの料理番)」(1916)がある。

 アーバックルが抜けたキーストンでは、アーバックルと同じく巨漢のマック・スウェイン主演の「A MOVIE STAR」「HIS BITTER PILL」(1916)が作られている。また、グロリア・スワンソン出演の「DANGER GIRL」(1916)も作られている。