イギリス映画 アメリカからのブロック・ブッキングの圧力
製作が停滞気味だったイギリスに、アメリカからブロック・ブッキングの圧力がかかってきた。当時イギリスは世界二位の映画市場を有しており、そんなイギリスにハリウッドの大手が目を向けた形である。トライアングル社(解散後は、パラマウント社)が特に大きな圧力をかけた。
対するイギリスはアメリカからのブロック・ブッキングの圧力に何も対抗できなかったと言われている。1916年には娯楽税が増額され、映画館は入場料を値上げしなければ経営できず、多くの映画館が閉館した。また、上映作品の一定割合をイギリス映画のするクォーター制の導入を検討したが実現しなかった。
無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈2〉1914‐1920 (世界映画全史)
- 作者: ジョルジュサドゥール,Georges Sadoul,丸尾定,出口丈人,村山匡一郎,小松弘
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 1997/12/01
- メディア: 単行本
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