キーストン社の作品「HIS BITTER PILL」

 キーストン社製作
 製作マック・セネット 出演マック・スウェイン主演

 保安官は幼馴染みの女性に求婚するが、女性は東部風の男の求婚を受け入れる。だが、東部風の男は実は犯罪者で、保安官は男を逮捕して、女性の愛も手に入れる。

 後の「黄金狂時代」(1925)のビッグ・ジム役が印象深い巨漢のマック・スウェインが主演したコメディ西部劇。当時、西部劇のスターだったウィリアム・S・ハートの映画のパロディとも言われるが、キーストン社の映画ではよくあるストーリーである。

 マック・スウェインの巨漢が映画をコメディ風の雰囲気にしているが、内容自体はコメディ色はあまり強くない。強いてあげれば、いくつかの乱闘シーンが大げさなくらいだ。

 いつものキーストン映画的な内容とはいえ、西部劇という殻を借りてこなければ、マンネリに歯止めを効かせることができなかったということなのかもしれない。だが、せっかくの西部劇という設定が活かされているシーンやギャグはなかった。

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