ウィリアム・S・ハート出演作品「THE RETURN OF DRAW EGAN」

 製作国アメリカ  ケイ=ビー・ピクチャーズ、ニュー・ヨーク・モーション・ピクチャー製作
 トライアングル・ディストリビューティング配給
 監督・出演ウィリアム・S・ハート 製作トマス・H・インス 原作・脚本C・ガードナー・サリヴァン 

 盗賊のドローは、荒れた街の酒場で野蛮な男たちをやっつけるところを町長にスカウトされ、保安官になる。町長の娘とも恋仲になるが、かつての仲間ジョーが街にやって来て、ドローの過去をばらそうとする。

 正義に目覚める悪人「グッド・バッド・マン」を演じて人気を得たハート。この作品でも、盗賊だった過去を捨てて保安官になる。だが、あまりにも簡単に保安官になってしまい、ドラマが感じられない。保安官になってから、町長の娘と恋に落ちるシークエンスも含めて、あまりにも短絡的であり、あまりにも子どもっぽく感じられてしまった。

 ハートのスタイルに沿った映画なのだが、この作品にはドラマがない。葛藤がない。