映画評「DESCHUTES DRIFTWOOD」

 製作国アメリカ エデュケーショナル・フィルムズ・コーポレーション・オブ・アメリ
 監督・製作・撮影ロバート・C・ブルース

 オレゴン州のデシューツ川を走る列車からの景色を、ホーボーの視点という設定で見せる。

 列車からの映像は映画草創期から多く製作された人気のジャンルだった。当時はまだ、旅行自体が一般的ではなかった。そんな時代に疑似体験ができることが人気の理由だったと思われる。また、列車の屋根の上や貨車などにタダ乗りして放浪するホーボーの存在が、一般人にはない自由を体現していた理由の1つもそういった時代背景にある。

 当時の景色を見ることができると言ってしまえばそれまでだが、ホーボーと組み合わせることで、時代背景を感じることが出来る作品となっている。