フランス ジャック・フェデーの下積み監督時代

 映画監督として前年にデビューしていたジャック・フェデーは、「底なしの谷間」(1917)という「モンテ=クリスト伯」から着想を得た物語を監督している。当時の著名な劇作家であるトリスタン・ベルナールと協力して作られた作品だったが、一般的には、ベルナールの作品として捉えられており、批評にフェデーの名前は出なかったという。その後フェデーは第一次大戦に召集され、1919年に復員して再び映画監督として活躍していく。ちなみにこの年フェデーは、フンソワーズ・ロゼーと結婚している。後にフェデーはロゼー主演の作品を作っていくことになる。



(映画本紹介)

映画史を学ぶクリティカル・ワーズ

映画史を学ぶクリティカル・ワーズ

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈2〉1914‐1920 (世界映画全史)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈2〉1914‐1920 (世界映画全史)