エフゲーニ・バウエル ある代表的ロシア映画監督の死

 エフゲーニ・バウエル監督のハンジョンコフ社による作品「革命家」(1917)は、社会民主党周辺を舞台としたと言われている。

 「革命家」を監督したエフゲーニ・バウエルは、「警鐘」「幸福を求めて」(1917)といった作品も監督している。「警鐘」は優れた社会ドラマで、エリザベート・ヴェルネルの「自由の道」が原作である。レフ・クレショフが舞台装置家として参加している。「幸福を求めて」も社交界ドラマで、クレショフが端役として出演している。

 今後の活躍も期待されたパウエルだが、「幸福を求めて」の公開を待たずに、自動車事故が元で死去してしまうが、パウエルはレフ・クレショフに影響を与えたと言われている。



(映画本紹介)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈2〉1914‐1920 (世界映画全史)

無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈2〉1914‐1920 (世界映画全史)